自然の法則

剣道というものを始めてからしばらくが経つ

「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」そうである

 

果たして「剣の理法」とはなんぞや

 

それは、『自然の法則』である

 

これを、宇宙の法則といったらまわりの人々が

若干引き気味だったので

今は、自然の法則、ということにしている

 

3次元は、上下左右

スピードが加わるので4次元

これが、自分と相手の双方が原点となるから

3の2乗 × 2の2乗

これはお互いがやりあった場合であって

お互いの意図が加わると何を乗すればよいのか

とんと見当がつかない

相手との関係性こそが最も難題なのである

 

刀法 すなわち、刀の振り方

これを知らない者が多すぎる

 

まず、上肢の運動は

肩もしくは肩甲骨を中心とする円運動

引力の法則による落下運動

慣性の法則による先端の動き

これらを助長する肩関節ひじ関節手首の動き

これらを妨げない手の内による竹刀支持

優先すべきは自然がもたらす力学である

 

下肢の運動は上肢の運動を実現させるため優先度が高い

現象的には床面との関わりであるが

その実質は自分と地球との関わりである

この作用反作用は、自分のエネルギーを地球に伝えることによって

これを受け取る仕組みである

遅れがちな左足左半身を重心移動の工夫によって

つまり、右に重心移動した瞬間に左重心に戻すことによって

上記した上肢運動を実現させる

 

右重心から左重心にもどす、すなわち、左足の引きつけであるが

これが刀の振り下ろしの初動に寄与していることを見逃してはいけない

 

前に出ながら刀を振る、についての小考であったが、この先は機会をあらためる

ことにする。