少年時代

彼がそこにいることはだいぶ前から知っていた

 

近くを通りかかったのは初めてではないが

これまでは、そうしようという感情にはならなかった

 

それは何故だろう

そう、自分に問いかけることを今まで避けてきた

 

久しぶりに言葉を交わしたが

彼は、「はい」「はい」と返すだけだった

 

もう、5年近くが経ってしまった

それでも、今日は嬉しい日だった